油井雅和

政界やスポーツ界に新たな病がまん延しているらしい。その名は「謝ったら死ぬ病」。自らの非を認めたら、その瞬間に死が訪れると信じているような「病」。 もちろん「謝ったら死ぬ病」があるわけではない。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で使われる言葉だ。 その症状は、すぐ謝れば解決するかもしれないのに、過ちをかたくなに認めない▽問題点を追及されると、ごまかしたり無視したりする--。 なんともたちの悪い「患者」だ。